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冷蔵庫(日立R-SF48WM)が壊れたので、最後にある方法を試してみました

製氷機を直そうとしている間に冷蔵室まで壊れた冷蔵庫(日立R-SF48WM)のお話の続きです。

さて、分解して修理してもいいかと思いましたが、うっかりトドメを刺すのも悲しいので、分解せずにできる最後の作業です。

とても簡単な方法で、コンセントを抜いて、扉をあけっぱなしにして数日放置するだけです。

文字にすると簡単そうですが、真夏だったので大変でした。

そもそも冷蔵庫のしくみは?

冷却方式は、直冷式(”ちょくれいしき”で変換できない?)と間冷式(”かんれいしき”じゃないの?)があり、小さめの冷蔵庫などは直冷式が多いようです。冷凍室に霜ができるタイプですね。

直冷式(冷気自然対流方式)

冷蔵庫の庫内(天井部や壁など)に冷却器を設置し、直接冷やす方式。通常、ファンなどは無く、自然対流で冷やします。ヨーロッパではこの直冷式が主流ですが、日本のような湿度の高い住環境では、冷却器表面に霜が付くため、家庭用冷蔵庫にはあまり使われていません。

間冷式(冷気強制循環方式)

冷蔵庫の奥に設置された冷却器で作られた冷気を、ファンによって冷凍室、冷蔵室に送る方式です。霜取りは自動で行うため、手間が不要です。湿度の高い日本やアメリカではこの間冷式が主流です。

以下のサイトを参考にしました。他にも多くのサイトが参考になります。自分の冷蔵庫の機種名や型番で検索すると、同じ症状の修理方法が見つかるかもしれません。

何が原因なのか

実際に中身を確認したわけではありませんが、いろいろなサイトの情報から、ここの不具合だろうなという推測です。基盤が故障しているとお手上げですが、それを除けば、考えられる原因は2つです。

1.冷凍室の冷気を冷蔵室に送るファンとダンパーが動作していない

壊れる数日前からファンの異音が続いていました。おそらく下の写真のようにファンに霜がついて、どこかと干渉して回りにくくなっていたのかもしれません。最終的にファンが止まったためか音はなくなりました。ここまで重症ではないと思いたいですが・・・。

また、冷凍室の冷気をファンで冷蔵室に送り冷やしているのですが、冷凍室と冷蔵室の空間は繋がりっぱなしではなく、その経路にあるダンパーの開閉で温度の調整がなされています。これも霜で止まっている可能性があります。

2.温度センサーの誤検知

故障前は、側面がかなりの熱を持っていました。これは排熱のためで正常な状態らしいですが、故障してから熱がなくなりました。ただ、冷凍庫は正常なので、冷却器に問題は無さそうです。となると、冷蔵室の温度センサーの異常が考えられます。センサーに霜がついたたままで常に低温状態となり、冷蔵室内は常に冷えていると判断され、冷却されないのかもしれません。

霜を解かして乾かそう

霜ができたとすれば、真夏日に半ドア状態が長く続いたことが原因であることに間違いありません。あちこちに霜がついたことで不調になったような気がします。

となると、見えない場所にある霜を取らなければなりません。修理業者であれば分解して、ドライヤーで解かすようですが、さすがに分解するのは全てをやりきった後だと思い、時間をかけて乾かすことにしました。

中身を退避させるために、クーラーバッグ(¥1,180)と氷を買いました。クーラーバッグは今後も使えますし、直れば安いものです。

結局、2日程度放置することになったので、スーパーにある無料の氷をもらってきて凌ぎましたが、冷凍物は全て解凍されました。この暑い中、腐らなかったのがせめてもの救いです。

2日経過した後、電源を入れました

夏場なので、昼間だけでも十分に霜が取れると思いましたが、この作業を何度もしたくないので、これでダメだったら買い替えという気持ちで、じっくり二日間かけました。二日間とも晴天で・・・暑くて氷のない生活はつらかったです。

満を持して、電源を入れると・・・まぁ、すぐにはわからないですよね。数時間後に確かめると冷蔵室がキンキンに冷えていました。どうやら成功のようです。最初の目的であった自動製氷機も、正常になりました。

冷えたところで、クーラーバッグの中身を移動させて終わりです。

この程度で不調になっていいの?

半ドア程度で動作不良を起こすのは、品質以前の問題でちょっとひどいような気がします。冷蔵庫みたいな安定稼働を求められる製品が、この程度のイレギュラーで不具合を起こされたらたまりません。このような状況は対応されていて当然と思っていたので驚きです。お子さんがいれば開けっ放しも多く、かなり問題な気もしますが。

単に私の冷蔵庫がハズレの可能性がありますけどね。

ただ、同じような症状はメーカを問わずよくあるようです。ネットで調べなければ、壊れたと思って買い換える人もいるかもしれません。この程度で直るならメーカーは説明書に書いておけばいいのにと思いますが、ユーザには何もさせないのがメーカーの仕事ですので、なんとも言えないですね。ユーザが下手に触って余計なトラブルを起こすのを防止するのもメーカの役目なのかもしれません。

そうであれば修理の時は誠意を持って対応して欲しいと思いますが、あまり気持ちの良い対応ではなさそうです。メーカーとしては買い換えて欲しいのが本音だと思いますが、普通の人は故障してさらに対応も悪いメーカの製品は二度と買わない気がするのですが、サポートの悪いメーカ(日立のことではありませんが)の考えはよくわかりません。ただ、不具合が生じる私のような運の悪いユーザは全体のほんの一部なので、そのユーザが他のメーカに移ってもあまり影響はないでしょうね。

次はどのメーカにするの?

いつ壊れるかわからないけど、壊れると人によっては生活に致命的な影響を及ぼすものですので、定期的に候補をリストアップしていたほうが良いかもしれません。故障してからでは、じっくり選ぶ時間がないのでハズレを引く可能性が高くなります。私もひとまず買い替えを検討しましたが、安い買い物ではないので、すぐには決められませんでした。直ってよかったです。

修理業者もそんなに急いできてはくれませんし、さらに修理パーツの取り寄せが発生すれば目も当てられません。こういう時のために街の電気屋さんで購入しておけば、対応が早くていいかもしれません。

日立は掃除機やオーブンも使っているので嫌いではないのいですが、下記のようなことがあると日立の家電を避けようかと思ってしまいます。

私の購入した一年かもうちょっと後の?の後継機ですね。機能的な問題がないどころか、リサイクル素材を使っていない個体のほうが性能が良いみたいな、冗談のような記事を見た覚えがあります。

結局、同じメーカーでも当たり外れがあるので、メーカーで選んでも意味がないようです。その時手に入る機種の中からブログや掲示板などを確認して、不具合がなさそうな冷蔵庫を選ぶようにしたいです。”使える”10年保証をつけて。

おわりに

修理のついでに中身を整理したおかげか、びっくりするほど冷えるようになりました。詰め込みすぎていたのかもしれません。節電にもなって一石二鳥です。

冬に壊れると今回のような作業は楽かと思いますが、冬は霜が解けにくく中も乾きにくいので、何日放置すればいいのかわかりません。冬と夏、どっちもどっちですね。

冷蔵庫を置いてから裏の掃除をしていなかったので、ホコリがかなり溜まっていました。一年に一度、年末くらいは中身を出して、掃除をしたほうがよさそうですが、今回の件で霜ができそうな電源を落としての作業は怖くなったので、裏の掃除は諦めたほうがよさそうです。

直ってからもう少しでひと月経ちますが問題ありません。あと4年くらい動いてくれれば満足です。同じような症状の人は、(自己責任で)電源を切って、少しだけ冷蔵庫のない生活を送ってみてはいかがでしょうか。