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2013年10月25日
MacユーザですがTrackPoint(トラックポイント)がないと生活に支障をきたすので、これまで旧型のThinkPad USB トラックポイントキーボード – 日本語(55Y9024)を使っていました。旧型といっても併売されているので、新型が合わない人でも安心ですね。打鍵感は新型のThinkPad トラックポイント・キーボー ド – 日本語(0B47208)が完全に好みです、旧型は少し強めに打つとギシッと音がしてキーボードがたわむ感じがしました。新型は、感覚的にMacbook Airのキーボードより若干タッチが重い程度、そして、剛性が向上していて安定感があります。
旧型(55Y9024)は、Macで利用するとマウスカーソルの移動速度が遅く、システム環境設定で最大に調整しても常用には耐えないものでした。旧型は英語版(55Y9003)も持っており、同じような移動速度なので個体差ではないと思います。そのため、マウスカーソルの加速度と感度を調整するカーソルセンスというアプリを利用していました。
新型はカーソルセンスがなくても問題ない速度です。さらに嬉しいことに、Synergyというマウス・キーボード共有アプリの不具合がなくなりました。まさか、カーソルセンスが悪さをしていたとは・・・
Windowsも使うのでMacのトラックポイント・キーボードで操作しています。旧型+カーソルセンスだと、どうにもマウスカーソルの動きが不安定でしたが、カーソルセンスを外すことで劇的に安定しました。今まで、Synergyの問題と思っていたので、思わぬ副産物(副次効果)です。
キーボードの形状が変わっただけと思っていましたが、改悪?迷走?っぽい仕様となっているので3つ紹介します。
余談ですが、3キー同時押しが効かない組み合わせがあります。このクラスのキーボードに望むべきではないでしょうが、この点は旧型と変わらず残念な仕様です。Macで使うため、どうしてもKeyRemap4MacBookでリマップするのですが、ちょっと困る(動かない)組み合わせがいくつかあります。左Shiftキーとの組み合わせはダメだけど、右ShiftキーはOKみたいな。
すでに購入した方のレビューがありますが、ミドルボタン(中ボタン、センターボタン、正式名称は?)を押しながらのTrackPoint操作、つまりスクロール機能に問題があります。なぜか、ミドルボタンを押した直後にマウスポインタを操作すると、ミドルクリック(中クリック、センタークリック)のイベントが発生します。そうなるとスクロールは機能せず、ミドルクリック時の操作、Webブラウザならオートスクロール機能が実行されます。タイミングにもよりますが、もう一回押し直せば、オートスクロール機能がオフになるので、トラックポイントによるスクロールが可能となります。
ややこしいですが、ミドルクリックが機能しない(認識しない)アプリだと問題ありません。Finderなんかも大丈夫ですね。でも、スクロールをよく使うWebブラウザがこれだと辛い仕様です。
これを防ぐには、正確には測っていませんが1〜2秒程度押し続けてから、トラックポイントを操作する必要があります。が、今までの慣れもあり、そんな悠長な使い方はできません。
EventViewerで確認すると、マウスダウンとマウスアップがある時間以内に実行されればクリックイベントが発生し、その時間以上押し続ければタイムアウトして発生しないような感じです。キーボード内部の仕様だとお手上げですが、このタイムアウトを短くできれば使えるレベルになるかもしれません。
個人的にはこっちのほうが問題です。何か違和感があるなと思っていたら、横スクロールが効いていませんでした。旧型は縦横斜めと自由自在にスクロールできていたのですが、新型は横スクロールが機能しません。EventViewerで確認すると、トラックポイントを横に動かしてもスクロールイベントが発生していません。
イベントが出力されていないので、KeyRemap4MacBookでどうのこうのも難しいですね。仕方ありませんので、Shiftキーを押しながらのスクロールで対処します。退化してると言いたいところですが、Macはサポート対象外ですから、文句は言えませんね。
有線版(0B47208)と無線版(0B47181)では、ファンクションキー(F1~F12)の挙動が違うようです。有線版は、ファンクションキーが単独で機能し、Fnキーと一緒に押すことでプログラマブルキー(ボリュームの調整など)となります。無線版では、これが反転しており、プログラマブルキーがデフォルトになっています。
Fnキーロック機能があるようですが、ドライバ依存なのでWindowsのみのようです。
なんか謎仕様ですね。プログラマブルキーはあまり使わないので、有線版でよかったかなと思います。
Windowsでも横スクロールを機能させるには、ドライバだけではダメで、ThinkPad keyboard Suiteというサポートツールをインストールする必要があります。ここまでソフトウェア依存だと、他のOSで横スクロールは無理っぽいです。
もしかして、キーボード内部に設定の保存領域があり、Windowsで一度設定すれば、Macでも横スクロールのイベントを出力してくれるかも。と、淡い期待をいだきましたが、ダメでした\(^o^)/
それにしても、マウスカーソルがスクロールアイコンのままになったり、Thinkpad keyboard Suiteの優先スクロールをオンにしても、スクロールが効いたり効かなかったりと不安定なんですが、大丈夫ですかLenovoさん。
といっても、昔からTrackPointのスクロールはアプリによっては動いたり動かなかったり、ユーザが設定ファイルを編集しないといけなかったり、と伝統なのでしょうか。
Macユーザで、TrackPointじゃないと困る、かつ無線が欲しい人以外にはオススメできません。
ただ、パームレストがなくなりコンパクトで打鍵感(タッチ感?)も新型が(個人的に)優れていると思うので、スクロール周りを問題にしなければ購入してもいいかな・・・どうかな。
Bluetooth版ならスマホやタブレットに使えるので、損はしないと思いますが、試すにはちょっと高いですね。Bluetooth版を買うなら、もうちょっと頑張って東プレとかPFUを買ったほうが幸せになれそうです。でも、TrackPointがないんですよね。Lenovoとコラボで作ってくれないかなぁ、とたまに思います。
横スクロールはそこまで利用頻度が高くないのですが、当たり前にできていたことができないのは、ちょっとしたストレスです。
Micro USBの着脱式なので、お好みのケーブルに変更できます。後に出るのが邪魔になるなら、写真のように横に出すこともできます。
写真はSony Xperiaのケーブルです。
色々と調べてみて、かなりドライバ依存のキーボードなのかなと思います。当たり前ですけど、Windows以外での利用はほとんど考慮されていません。
海外に情報がないかなと思いましたが、あまりないですね。そもそもMacのTrackpadは使いやすいですから、あえて使う必要がないような・・・
日本語の情報だと、2ちゃんのハードウェア板にある「IBM/Lenovo トラックポイント付き単体キーボード6」がかなり詳しくて驚きます。ただ、見てしまうとそのダメっぷりに購入意欲がなくなるかもしれませんが。
それでも、TrackPointを残してくれるLenovoには感謝でしょうか。地味に保証期間が長いのも嬉しいです。次の新型は4年後かな、(いい意味で)進化しているといいですね。