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PHPStorm – 2種類の自動折り返しを設定する

PHPStormは、デフォルトで自動折り返しがオフになっているため、長い文字列を入力すると横に伸びてしまい、スクロールしなければ編集できなくなります。そこで、自動折り返しの設定を行い見やすく編集しやすくします。

自動折り返しの種類

折り返しにはソフトラップハードラップの2種類があります。ソフトラップはエディタ右端で自動的に改行され、ハードラップは指定文字数で改行されます。違いは改行位置ではなく、改行処理を行うか行わないかです。ソフトラップでは、エディタ上で改行されているように見えますが、実際には見た目だけで改行コードは挿入されません。ハードラップは、入力中に指定した文字数に到達するとスペースやピリオド、タブといった区切りのいい場所で改行コードが自動的に挿入されます。

ソフトラップの設定

Preferences > Settings > IDE Settings > Editor

Use soft wrap in editorをオンにするだけです。デフォルトではカーソルのある行のみ、ソフトラップを示すマークが表示されますが、Show all soft wrapsをオンにすることで全ての行で表示されるようになります。

ハードラップの設定

Preferences > Settings > Project Settings > Code Style > General

Wrap when typing reaches right marginをオンにします。上のRight margin (columns)で設定した文字数(半角)を超えると、スペースやピリオドなどを区切りとして自動的に改行コードが挿入されます。

スクリーンキャプチャを見てもただ改行されているだけなので画像は省きます。

ハードラップの問題点

ハードラップの設定を行なっても、日本語(マルチバイト)が含まれている行では、正しく動作しない場合があります。全角を1字とカウントするため、日本語のみ入力した場合、折り返されるまで設定の倍の文字数が必要となります。また、全角スペースや句読点は区切りとして認識されないので、どこかに半角スペースやピリオドなど、英文のような区切りが現れるまで折り返されません。

英語のみなら問題ありませんが、日本語を混在させる場合は特別な理由がない限り、ソフトラップを利用するのがよさそうです。

ハードラップを示す縦線を非表示にする

デフォルトではハードラップをオンにしなくても、Code Style > GeneralRight marginで設定した文字数で縦線が入ります。

これを非表示にするには、

Preferences > Settings > IDE Settings > Editor > Appearance

Show right margin (configured in Code Style options) をオフにします。